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愛と仕事と金

行動力を生む2つの改善

 行動力はレアな能力として考えられていますが、それは成功の9割が行動によって生み出されるとかその行動自体がほとんど実行に移されることがないという研究結果によるようです。

 今日は行動力を生む改善点を2つに絞って見ていきます。行動があれば人生激変爆変超変です。

すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法

視点1つ目 金銭感覚

 改善点の1つ目は金銭感覚です。行動にはコストがつきもので何にしても元手がないということがよくあります。

 しかし趣味にはお金を使うし、タバコ酒デートもお金に火をつける原因ですね。ところでこの数年エンゲル係数が上がっているという話をご存知でしょうか。収入に対しての食費の割合が高くなっているという話なんですが〇〇離れなんて言葉が飛び交う割に食費は下がらないということですね。生活の基本ですから当然といえば当然なんですが。

 またコストが膨らんでいるものといえば通信費です。某通信社で多くの人が収まる3Gまでの通信量の費用は毎月6千円ほど。これを家族全員分となるとなかなかものです。家電話と家ネットを引いていた頃は一人辺りの携帯代は1500円で事足りましたから高くなったと思うのもしかたありません。

 ここで行動力の話に戻りましょう。行動にはコストがかかるのは否定できるものではありません。しかし現在では個人用のPCで音楽もできれば絵もかける。ゲームも問題ないし話題の配信者になるのは個人レベルの機材で事足ります。また事業やなんかを始めようとするにしてもまともなアイデアと魅力が伝わる表現ができればクラウドファンディングなどで始める前に資金をあつめることだってできます。

 つまりコストは以前に比べて格段に安くなっておりあらゆることは趣味レベルで可能な範囲に収まりつつあるということです。タバコや趣味に月にいくら払っているでしょうか。そこからいくら節約したりためたりして行動に回すことができるでしょうか。

 行動を起こせば利益が出なければいけないというのは事業なら当たり前ですがお小遣いで趣味で始められることに利益なんて求めるでしょうか。

 稼げるからやるなんていうのはタバコを吸えば稼げるかという話と変わらないものです。 楽しそうなことにできる範囲でコストをかけるこれが大事です。

視点2つ目 リスク感覚

 2つ目の改善点はリスク感覚です。行動を起こすために尻込みするのは成功しないかもしれない不安感から。そもそも失敗するならしないなんて人もいます。

 リスクとはマイナスになる可能性のことですが、実際に「行動の前に考慮されるリスク」はマイナスになる可能性とは別物です。それは「嫌な気持ちになる可能性」です。失敗はほとんどの場合何もマイナスになりません。どうせ失敗したことのない人なんていませんし多くの失敗をした方がリカバリ力や対応力が磨かれて立派になるくらいです。それなのに「感情的なマイナス」である実質プラスを逃す手はありません。

 リスクの取捨は自分が回復できる範囲に収めるというのは基本ですが、多くの失敗の中で感覚も育てることができます。想像できそうなことに言い換えると危機回避能力の向上と許容リスクの拡大です。これもいまいち伝わらないとすれば「博打に勝てるようになる」といえばいいでしょうか。

 博打と云ってもいろいろですがパチンコのようなものではなく、方向性で云うと麻雀やポーカーです。自分と相手の手を考えて可能性からメリットの高いときに力を入れることができるようになります。  なんにしても感情のマイナスだけの多くの失敗という簡単な経験を積むだけで得られるにも拘らずメリットを考えずにデメリットだけを考えてしまうのはもったいないことですね。

小さな変化を大切に

 回数こなせばいずれ成長する。こんなことを考える人がいます。そしてそれは平均以上の感覚では間違いない気もします。しかし全ての人に当てはまるわけではありません。多くの経験は常に小さな変化を与え小さな失敗の違いから何が原因で改善点なのか考えなければいけません。

 バットを振るのもシュートをするのもただ繰り返して得られるものよりも、考察して常に細かい改善点を持つほうが成長も成果も大きくなります。そのために必要なことは一つ。「バカだと認めてかつ諦めないこと」自分が平均以下だと思ってしっかり習得する気にならなければこうしたことはできません。馬鹿だと認めるだけでもいけません。諦めないだけでもいけません。

 穴が空いているなら避けるために下を確認したり進むための工夫が必要です。誰がどんなことをしても工夫が必要で工夫が突破口です。

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