伝わったことが9割 思春期に知っておきたいこと1
伝え方が9割とかそんな本がありましたっけ。しかしそれも少し違いますよね。伝わった内容が9割というのがただしい。読んだ気はするものの記憶にないのでそういう内容だったらごめんなさい。
- 作者: 佐々木圭一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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それは無意味
小さい子供の親御さんや10代の人に多く見られることとして「言う」事と「伝える」を混同している場面があります。 やめろと言った、やれと言ったなどがほとんどですがそのやり取りがお互いの信頼を削り関係性を削っているということを知りましょう。
例えば「走れ」という指示はなぜ?と思わなければ行動できます。しかし「やめろ」は「何を」がなければ行動できません。また「これ洗っといて」のような学生時代に言いがちな親への指示はやることは伝わるもののお互いの現状を知らないままなのでそれが必須なのか急用なのかもわからないので「洗濯」というそのうちできる用事の1つなってしまうことになったりします。
「言ったじゃん」とはいうものの伝わっていなければ正しく行動することは出来ません。 こういう細かいことが重なって1つの終焉を迎える事があるのは誰にでもわかることです。
誰もが理解されたい
理解されなくても良いとは思春期の言葉に聞こえますが実は大人もよく使っています。実は自分も気が付かないうちに使っていることだってありえます。
また理解されなくていいというのは捨て台詞として完璧に作用してしまいます。理解されないから言うだけのセリフということです。
自分の意見がおおよそ通る場面では理解しないなら去れと言えますが、理解してくれない人が殆どになると自分が去る必要があります。はたして自分がもしくは誰かが去るほどのことなのでしょうか。伝える工夫や努力はそこにあったでしょうか。
理解してくれる人だけの社会は成立するでしょうか。
少しでも表に出す
子供の頃から表に出すのが苦手だった人は多くいます。また幼少期に表現を抑圧されて表に出せなくなった人もいます。どちらにせよ、今は今であって表に出さなければ理解してもらえないのが当たり前です。だれもテレパシーを使えませんしあなたの理解者のようなパートナーを一人見つけたとしてもそれでは生きるのに足りません。
表に出すのは苦痛を伴うことも多くあります。しかし快感を伴うことも多くあります。SNSの表現なんかはわかりやすでしょう。しかしSNSで叩かれたり炎上したりしても次に活かそうとできるものです。
それを現実でも行うだけのことです。何かを表現して怒られたり喜ばれたりして違う表現に変えたりやり直したりして関係を深める。これは何かを始めるのと同じ様に最初だけ特に大きな苦痛があるでしょう。そして長くしていると疑問に思い悩むことでもあります。大きな負担となるのなら一旦辞めることも可能です。ずっとやめてほそぼそと過ごすことも可能です。
ただほんの数年の1つの環境のことだけで一生を狭苦しい思いをするよりは少しずつ常に表現し続けるほうが楽でずっと楽しいでしょう。
人生が違えば言葉は違う
好きと言ったためにその後何ヶ月も悩むことになる人がいました。ただの友達で人としての好意を伝えたかったのに相手はその好意を一生の誓いと受け取った結果でした。
こういう経験が表現を妨げることにも繋がりますが、こういう行き違いは仕方のないことですれ違いが起きたと気づいた時に修正しなければいけません。
人はべての人が違う環境で生きています。一人の人の過ごす場所は自己、ホーム、社会の段階がありこの全てが共通する人はいません。そしてその違いは価値観を変え言葉の意味も変えます。
一例は上での好きでしたが、言葉の違いはあらゆる場面に出てくるでしょう。特に1つの場所を共有している人と違う場所に行った時。仕事先の人と家で会ったり、家族を職場見学に連れて行ったり。それぞれの場所で驚きや発見があります。
多くの場所を共有できれば少し多くの表現を共有することになるでしょう。 表現するよりも簡単に自分を伝えることできることもあります。
伝えることが大事だけど
伝えなければ理解されることはない、しかし伝えたことが伝わっているとも限らないのが現実です。
9割を伝えることもできず、伝えられたことの9割が理解されないと思ってもいいくらいです。それは相手が補完することで伝わっているように見えますがやはり伝わっていないとすれば理解されているのは1%あるかないかということになります。
だから伝えないというのは悲観しすぎですが、100%伝わると思うのも高望みと言わざるを得ません。伝わっていないことは伝え直していくら工夫をしても伝わらない部分は人間だからしかたないというのが楽な道ではないでしょうか。
- 作者: 沖本るり子
- 出版社/メーカー: かんき出版
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