smile seeds

愛と仕事と金

自己啓発は死なず、自分の中でも殺さないために

成功の法則のようなことを言っている自己啓発が死なない理由。

いつまでも同じような本やセミナーが増え続けてますよね。なんででしょうか。

8574冊分の自己啓発本をまとめてみた

理由1 中身が変わっている

 自己啓発は変わり続けている。これ実はすごいことです。法則と言ってるものは特におかしい。法則なんて変わっちゃいけないんですから。

 とはいえこれは揚げ足取りです。なぜなら時代が変われば言葉も変わるから。昔の歌にダイヤル回すっていうのがでてきても今の人にはピンとこないですし、便箋だとかポケベルとか伝わらないか伝わっても現実的ではない物が多くあります。

 歌詞は時代を象徴することもあるので歌う側も変えることはしませんが、変えてもいいんです。また昔の本で古語で書かれた本が現代文で再販されたりします。最近多いのは名著の漫画化ですね。

 自己啓発という分野に限ってもそれは同じで、自己啓発という物が持っている意義から言葉が真逆を向くこともよくあります。  意義というのは成功のための行動を起こさせるということであり、逆の言葉というのは反骨精神を煽っていた世代から合理的に諭すようになったりする場面で起きます。

 つまり中身の中心は変わらずに周りが変形しているというのが正しい認識です。もちろんその本なりセミナーで語られている人が本物であればですが。

理由その2 人が変わっている

 10年経てば10歳歳を取ります。自己啓発に取り組む最初の世代は20歳前後かと思いますが、30歳で環境も変わっているのに同じ本を読むことは少ないものです。逆に10代だった人たちが20歳になりこれまで上の世代が読んでいた本に手を出すことはよくあります。流行り廃りで消える本はまた別としてですが。

 もう一つ当たり前の話ですが、書く側も歳を取ります。書かなくなることもあれば書く内容が変わることもあります。書く内容と言っても違うことを言い出すというのはあまりありません。ただし、自己啓発を書かなくなるということはよくあります。基本的に自己啓発は根本が小さく枝葉をどう書くかなので長く書いていると飽きたりやり尽くしたと思いがちなんです。  そう言えば自己啓発やる側も少しやっただけでやりきったけど何も起きないと文句いいがちですよね。

 書く内容が変わるということは書く人がいなくなるのか、違いますよね違う人が書き始めるんです。そういうサイクルがずっとあるというだけのことです。ある時期には書く人が多くなったり少なくなったりはしますけどね。

理由その3 時代が変わる

 とにかく時間が過ぎたら変わるんです。何もかも。そんななかで世代に拠って大きな変化となるのは目的の変化です。

 少し前の世代に対する自己啓発なんかはとにかく稼ぐ方法が主でした。それは稼ぐことがゴールだと書く側が言っているわけではなく、求められるものがお金だったということです。少し前は「安定」が求められましたし、今は「精神性」が求められています。これもまた変わるでしょう。

 戦国時代にも自己啓発はありましたが、これは主君と従者のためのもので良い君主とは、いい従者とはという内容でした。現在は物の変化が早い分、価値観の変化も同時に求められています。ある人には変化でありある人には多様性なので細かいことはどうでもいいですが、現在は社会が地方だけでなく世界まで広がったのでやはり多くの価値観があるといえます。

自分に合わせていく自己啓発

 自分もまた時間とともに変化します。経験が増え環境が変わり、一緒にいる人も変わっているかもしれません。

 そうなると自分が感じる言葉にも変化があります。恥ずかしくてI love youとしか言わなかった人が愛してると言うようになるかもしれません。そうなると以前の言葉に違和感を覚えることもあるでしょう。今が楽しくないとすればそういったズレが原因かもしれません。

 そうならないためにまたそれを解決するために10年に一度は自己啓発本は読み替える必要があります。自分似合う言葉は常に自分の中にあるとは限りません。自分が一番自分を知っているというのは感覚の話で具現化できるか、言葉にできるかとは別の話なのです。

 今の自分に合うからと言ってそれが今出た本や言葉とは限らないので時間がかかるかもしれません。しかしその時間が3日必要だったとしてもそれ以降の10年を楽しく過ごせるのなら1000倍の効果と言えるのではないでしょうか。

 また一冊の本やセミナーのたぐいをじっくり記憶するほど見る必要はありません。必要で感じる言葉はさらさらとめくるページの中でも見つけることができます。感じることができます。最近の本屋は座って過ごすこともできますから数冊の本をめくりながら一服いかがでしょうか。

はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法