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愛と仕事と金

最も楽しい生き方、肩書と思考

 肩書は人を作る。だとすれば多くの人は平であり、多くの主婦はパート脳で、社長や幹部を経験した人が偉そうなのは仕方のないことなのかもしれない。

 ただ自分がどの思考を持つのかは自分が選ぶことができる。肩書を得ることはできなくてもそうあることができる。

肩書きのない名刺 (中公文庫)

経験の思考

 なぜ肩書は人を作るのか。それはその立場だからこそすることがあり、その立場でないと考えないことがあるからだ。

 アルバイトは経営について語ることはあっても実情を経験していないそれは夢想にしかならないことが多い。貧乏を経験してない政治家の語るセイフティネットはやっぱりずれている。

 昔から何度も繰り返されている社会なのに何故かいつの時代も同じ文句がでるのも同じ原因だ。

 そしてこれは男と女、主婦、親、子という立場の思考が違うことも同じである。

自分だけは

 自分は違うと皆言いたがるが人は所詮人でかわらない。だから諦めろというのではなく、だから注意が必要だということだ。これを意識することができるのはこれを知りこのことを話す相手とだけだ。自分だけは違うというのならせめて自分だけは思考を広げていなければいけない。

 人は忘れる生き物なので初心者に冷たくなったりする。自分のうまく行った記憶だけが残っているらしい。常に一番下から一番上までの思考を持つのは難しいだろう。なので少しだけ広い思考を持つようにする。

 一つ下と一つ上についていつも思考を回そう。一つ下は経験がまだ生きている。一つ上は目に見えるところに例がいる。それなら常に思考を広げても負担は少ない。一つ上と下の意識を持つと自分の行動は驚くほど変わる。変わらないのは意識が膨らんでいないからだ。

調子に乗ったら戻る

 人は慣れる生き物だ。厳しさも苦しさも楽にも幸せにも慣れる。なので波を持って時々甘くしたり厳しくしたりする必要がある。

 周りの人にもそうであるし、何より自分にもそうできると人生は楽しすぎる。自分が少し上に慣れてくると意識して下げて思考する。下過ぎてもいけないので時々2つ上にも意識を向けてみる。時々という言葉がわかりにくいなら毎月朔日は2つ上の日にしたり末日は下の日にしてみればいい。

 自分を取り戻すのはプロのスポーツ選手でも難しい。慣れとの戦いが最も難しい生き方だというみかたもできる。

最も楽しい生き方

 役職は自分で選ぶことは難しいが、思考上の立場は選び放題だ。そして思考を上下に広げることは驚くほど楽しい。

 下手をすると趣味は思考を広げることとかいう人が出てもおかしくない。というかそういう人はいる。思考の幅を広げることは思考のレベルがどうのというはなしではない。時々少し違う思考をしていることを思考のレベルがどうのとバカにしたりする人がいるが、立場の違う思考と思考レベルは全く関係ない。

 楽しく生きることは誰にでもできる。それを選ぶことは誰にも禁止されていない。

自己形成の心理学―他者の森をかけ抜けて自己になる (SEKAISHISO SEMINAR)