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愛と仕事と金

ブラック企業を変えるロシアワールドカップ世代

ワールドカップを見わかったことがあります。それは体育会系が日本を変える力を持っているということ。

昔から運動部は組織力が強いとかでどこでも重用されてきたらしいですが、合理性や合理性などで問題も多くありました。

しかし今後の組織を変えるのも運動部になりそうです。

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理不尽な体育会系

 世の中の理不尽は体育会系が生んでいると言われたこともありますが、これは結構あたってるんじゃないかとおもいます。

 学生からずっと体育会系で育つと理不尽を押し付けるのが当たり前になってる世代が結構長いんですよね。先輩が言ったことは絶対というのは軍隊的なものがあります。私はそこが馴染めずに辞めたタイプなのですがずっとそこで育ったような人はやはり多少なり押し付ける物言いが多いようです。

 それは当然社会に出てからも変わらず、自分が間違っていることに気づいていても通してしまいます。そうなると失敗は当たり前ですしその尻拭いや責任すらやった後輩が負うようなことになっているというのがブラックの中のブラック。  就業規則がどうのなんてまだ軽いほうですね。

ワールドカップ

 最近はテニスを見ていることが多くて組織スポーツをあまり見ていなかったのですが、ワールドカップが行われるとなると見逃すわけにはいかぬということで深夜までかじりついています。

 そこで久しぶりのサッカーを見てみるとどうでしょうか。一昔前に見られた無駄な競り合い、無駄なダッシュ、無意味なシュートが全くと言うほどありません。これは当たり前のように見えますが、私の世代にはすごいことです。無駄に走ることこそやる気と見られ、やる気こそ採用条件とされていましたので実に合理的にプレーするようになりました。

 そんなのはひどく昔の話だと思われますか。そんなことはありません、企業では40から50歳の 男性が上位におり彼らは確実にそういうシステムのもとに育ってきました。運動部でなかったならいいのかと言えばそうでもありませんが少なくとも運動部の集まりでは理不尽さが生まれやすいと言えます。

 サッカーに限らず、チームスポーツは長く理不尽さを極めてきました。スポ根こそそれを表しています。サッカーのそういう理不尽な動きを嫌う理由で見ていない人は今回から見てみるとイメージも変わるかもしれません。ただ、理不尽な接触はサッカーの特色のようなもので技術の一つとされていますのでご容赦というところでしょうか。

これからの組織

 ワールドカップにでている選手たちはほとんど20代から30代です。企業ではまだまだ駆け出しの扱いを受ける場合もありますが、企業に勢いをつける世代でもあります。これまではその世代が就職すらしていませんでしたが、これからはこの世代がシステムを変えていくことになります。

 どういう組織になるか。 ・できないことにいつまでも労力をさき過ぎず、できることの中で打開策を見出す。 ・破壊的成長のためにいっときの無茶を承知で合理性から逸脱することもできる。 ・根性論よりデータで話す。

 根性論から生まれたブラック企業が合理性のさとり世代ミレニアル世代で変わるということになりますね。

根性論の生き方

 これからはその上の世代はいき辛い組織になると言えるかもしれません。しかし不要になるというわけではありません。組織内の割合としては多すぎる根性論世代ですが、彼らが破壊の中に筋を通すことで歴史や文化を残すことにもなります。さとり世代やミレニアル世代に限らず、若いうちは破壊に好意的で文化を壊すことに躍起になりがちです。

 破壊は創造につながるとはいえ何でもかんでも壊されたのでは形を保つことすらできなくなりかねません。そのため必ずどこかでこれまでの生き方を守る必要があり、理不尽さを通す必要があります。

 守るべき部分はごく僅かで十分です。過去に守るべき部分を間違えた企業はどんな大手も潰れました。シャープなんかは再生の途中で我々は液晶の企業だみたいなことを言ってましたね。びっくりしました。あれは間違えた例です。

 一つの商品に絞るというよりも一つの文化に絞るというイメージでしょうか。液晶ではなく企業を支えるほどの液晶を生み出した部分に注目してみてほしいと思います。

 「個性とは自分が個性だと思う部分を全て捨てて残った部分である」

みたいなことでしょうか。

世代×性別×ブランドで切る! 第5版

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