組織という生き物と戯れる
人と組織
人は何であれ組織に属します。地域組織であり、家庭であり企業です。組織は個人と同じように個性があります。それは理念やトップで決まる部分もありますが血や肉である組織の一員一人一人の性格の影響でもあります。
同じ人はいないように、同じ組織はありません。同じフランチャイズされたお店でも一店舗ずつの違いがあります。
その個性を楽しむことが仕事を楽しむことになるだろうと思います。人は誰しも苦手な人がいますがそれが同族嫌悪のような物でなければ寛容になることは難しくありません。特に相手が異性であれば人は許しやすくなります。そして友人、他人、家族と許し難くなっていきます。
間柄
自分が完全に独立した1つの個であるなら周りに対する不満は大きくなっていきます。しかし、先に言った異性や友人であれば同じことでも許せることは多いはずです。もし、友人にも異性にもなれないなら戦友になりましょう。仲間です。言葉に出さなくてもその組織にいる人たちはみんな仲間です。
全く違う方針の人でも仲間なのか?意見がまとまることがなくても仲間なのか?そうです。意見が合わない人、それはぶつかることを周りも見ていますし知っているでしょう。あなたや相手が周りに話しているかもしれません。その為に周りの人々は意見をどちらかに集約したりイエスかノーを出しやすくなります。個人としては嫌な相手でも組織としてはまとまらない事は逆にまとめるために必要な要素です。もちろんそこでの対立で不利益を被るような解決策にはしない方がいいのは当然ですが、だからと言って相手を貶すことがあなたにとって良いことでもありません。組織としての反応を楽しんでみましょう。
ジェットコースターの進む方向が嫌で怒らないですよね?
組織の楽しみ方は?
組織を楽しむことによって得られるものは三つあります。その組織を抜けてもずっと役に立ちます。一つは組織という生き物との付き合い方を知ることです。組織と自分の関係を対等にして、尊重し、協力し合うことが出来る。それはまさに仕事の価値そのものが変わることです。強要されるでもなく押し付けるでもなく落としあいでもない。
そうなればあなたは自由を手に入れたようなものです。
もう一つは人への反応。組織の中には当然のように馬鹿も間抜けも悪もいます。そこに対抗するのは個々の対応力と対組織への対応力が必要です。暫くは自分を鍛えるんだと思って観察とテストに注力しましょう。言葉を変えたり行動を変えたり。上辺の変化には中々反応してもらえないですけどね。
このテストや観察は自然に行っているものです。それを意図して行っていくことで、さらなる効果を上げるのが目的です。
そして最後に得るものは評価です。世の中評価されてなんぼ。評価は悪評も言葉にされない物も含みます。そのすべての評価があらゆる組織内でのあなたです。良いか悪いかだけでもありません。マナーだとか態度、取り組み方、歩き方服装、言葉全てが評価されています。もちろんあなたも全ての人に対して評価していますね。
評価される楽しみ
評価を集める楽しみ。それはゲームのレベル上げやスポーツの練習と変わりません。特殊能力という個性に合わせた力を上げていくことはその部分を見せていく事です。レベルが上がれば給料が上がったり立場が変わったり影響力が変わる。数字だけじゃない自由な能力値上げなんて自由度が高すぎて笑えてきますね。
評価なんて嫌だ!!!!と言われる人もいます。私も若い頃はそう思ってましたし、それが悪いわけでもありません。ただ評価されてるという自然なことを認められるようになりました。そしてそれを意識するととても楽しめることも発見しました。
自分の事は恋人だけが知ってくれたらいい!!何てこともありますが、目に入るものを評価しないことは人にはできないものです。
評価される間柄
評価上げや観察、テストを楽しんだら次のステップは何でしょう?それは独立。組織にはいろんな関わりがありますが、一つの組織の中では自分の自由度を限定されます。そしてその形が合わなければやめる必要がどこかで出てきます。しかし、それは組織を離れる必要を伴いません。訳がわかりませんか?辞めるのか辞めないのかどっちだ!そんなため息をこういった会話でもよく見ますが、辞めます!そして離れません!さっきと変わりませんね。では説明しましょう。
それは「辞めつつ契約をする」です。社内ベンチャーや業務委託などの形です。仕事内容を変えずに給料ではなく契約料を会社からもらう、そして契約に則った自由度でこれまでの仕事以外のことをする。最近は外注してる業務も多いかと思いますが自分が外注先となって得意な仕事に集中するんですね。
この契約には一介のサラリーマンはわからないことが多いでしょうから組織の弁護士、社労士、税理士の方などに相談する必要があります。ハードルは高い!このハードルは間違いなく高いです。しかし、仕事の電話は気にせずかけますよね。とりますよね。同じようにこれは与えられた仕事なのでさっさとやってしましょう。
このほかにいろいろな形がありますが、組織自体がこの形を想定していないことも多くあります。組織にとってのメリットもあるので気にせずやりましょう。組織にその形を考えさせることも組織にとって必要なことです。
組織との付き合いは野生動物とのじゃれ合いのようなものです。危険ですがパワフルで楽しい。