変革を作る 仕事に生きる3
影響力とタイミング
組織は自発的に、能動的にあなたを活かそうとすることはない。それが前提であるなら、あなたはその組織をどうにかしたくなるかもしれませんね。どうにか出来ると思うのかもしれません。
あなたは役立たずではないが腕が立つわけでもない。かなり思い切ったことをしても何も起きないでしょう。何も起きないし何も変わらない。もしかするとあなたは居場所をなくしてそのまま辞めてしまうかもしれません。やるだけやったならそれはそれでいいと思います。
しかし個の力は自分が思うほど多人数に影響しません。あなたがその組織に入ってすぐ行動を起こしているならまだ影響力は作れました。しかし一度上下関係や能力を見限った人はそれ以上の影響を受けようとしません。あなたはただただ空回りを続けることになってしまいます。それは始めた時点で失敗であり、行動が失敗ではないでしょう。影響力を持てなかった結果「お前らはこんなもんだ」というかもしれませんが、負け惜しみにしかなりません。
もし2階級特進や突然みんながあなたに注目する出来事がなければ、あなたが影響力を最大限発揮することはできません。あなたの影響力を発揮したいなら転職後すぐからです。みんながあなたに注目し、あなたの正体もわからないその瞬間です。
今からできること
それでも今の仕事場で出来ることはあるでしょうか。腐っているのか、馬鹿ばかりなのかあなたの影響力も小さく見切られているのにもかかわらず、あなたが組織を動かすことは出来るでしょうか。
もちろん出来ますね。あなたはヒーローかヒロインか最高の状態を手に入れることが出来ます。
しかしそれなりに労力が必要になります。ゲームのように用意されたアイテムがたくさんあります。目に見える組織の人々、現実に手に入れられる何かを使ってしか動かすことは出来ません。
数字を人は信じる
まず必要なのは数字。社内で改善すべき物があるなら数字を作りましょう。参考にすべきはAppleやSoftBankの発表資料です。見せたい物を最大に、見せたくない物は全て見せたい物で挽回できる！といいきれる数字の使い方をSoftBankはしています。
また人数も必要です。10000人の中で1人が右を向いても影響はほとんどありません。しかし10人なら100人なら1000人なら！？結果は全員を動かす必要なく決まりますね。
まずは味方を探します。同僚、先輩、後輩一人ずつ話を聞いて見ましょう。熱く語るのはまだ早い。あなたは不満と疑問を集める役目です。あの人もそう言っていた、この人もこう言っていた。そういう話を今度は拡散していきます。熱くはまだまだなりません。しかしこのゲームを仕上げるのにあなたの熱は必要です。火花を集めます、小枝を集めて火を起こし、また少し大きな枝を集めて火を大きくする。
何人が必要というわけでもありません。何人が正解でもありません。また火はおきすぎても消えてしまいます。少しずつ人の力を借りましょう。簡単でメリットのある熱を引き出しましょう。
あなたのゴールは英雄ではなく変革です
英雄には成れる人を立てましょう。貴方が英雄でなくても誰も困らない！あなたさえも困らない！でもあなたがいなければ困ることはたくさんあります。沢山作れます。あなたがあなたを伸ばすしかそれは奪われるばかりです。
タイミングを自作する
あなたが新しいことをするのが苦手なら異動願いを出しましょう。新しい空間は新しい自分を作るのに適しています。小さい組織ではそれでも難しいこともありますが、することが変化すれば言葉も行動も変わります。新しい場所であなたが変わっても昔の人達は特に反応もしません。そこで変化を批判する人はもちろん出ます。それは素晴らしいチャレンジの証。チャレンジがなければ批判はされないでしょうか？悪意すらなく繰り返される悪は批判されないでしょうか？
新しいところで意気込んでください。熱を持ってください。冷めた鉄をもう一度炉に入れて赤く赤く熱してください。あなたはその瞬間に生まれ変われる事もあると知っています。あなたはあなたを知っている唯一の人です。
新しい場所では注目も集めます。誰も話しかけなくても意識はあなたに向いています。あなたの影響力が最大になる瞬間はスタート度同時です。
あなたが必要な影響力を得るためにまずはあなたの知っている一番影響力の大きな人を味方にしましょう。熱さは表面にでなくて構わない。その代わりあなたの全てを伝えて影響させてください。影響力が必要だと—協力を得てください。口説いてください。組織のなかで新しいものを批判するのは約2割です。しかし、批判にも賛同にも最後まで回らないのが6割。つまりほとんどは味方になりません。しかし影響力の大きな人を味方にすればあなたの力は何倍にもなります。さらに影響力のある人へ繋がって行きましょう。
新しい場所で新しい人で新しい自分で影響力をみがきましょう。
