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愛と仕事と金

童貞保護活動開始しました。

セイシバンクや人工授精が徐々に増えていく中、処女や童貞と言う人たちはある世代まではその価値を高く保持しつつあります。過去、処女は価値を持ってきましたが童貞は無価値でありました。しかし近年の草食男子に始まる童貞の増殖、肉食女子による女性の性に関する発言の自由度向上により童貞の価値が高まりつつあります。
性交不要でも万人が子孫を得られるようになり、性交への不快感が今後更に強まるのなら童貞は処女と同じく価値を高めるでしょう。更には現在価値の実質的境界線となっている30歳を超えても価値を高く持ち続けるかもしれません。

まず現在の性交はどれほどの価値があるのか。価値自体、すでに圧倒的に高いという物ではなくなっています。それはTENGAなどによる道具の充実、VRによる環境の充実によって自慰の満足度が充分に増している事。また自由にならない性交による人との交渉が億劫になっている人が増えている事などがあります。

これによって男性は無理に性交を求めなくなっています。また女性にとっても自慰の一般化や性欲に対するオープン化が進みつつあります。

この流れが進んだのちに起こる事こそが童貞の価値向上と、処女及び童貞の価値年齢境界線の引き上げです。既に一部では童貞に対する価値は高まりつつあり、雑誌やWEBで取りざたされる事もあります。

しかしこの価値が高まるのだとすれば、必ず壁が現れます。それが希少価値。希少価値は知られている通り全体から見たその少なさによってもたらされる価値です。現在の処女や童貞の価値はこの部分が高いといえます。それならばこれらの数が増えた後価値は下がる事になってしまいます。

そこで希少価値以外の価値をここで探る必要があるでしょう。私の現在押さえている価値は以下の点。
  • 崇拝
  • イメージ力
  • 病気
  • 純朴さ
の4点です。
崇拝とは性対象に対する崇拝が残る事です。通常性交を経験した人間は対象にある物理的精神的な秘部を除く事により一時的に喜びを得ます。しかしこの喜びは一時的な物で回数を重ねるごとに薄れていきます。つまり経験しなければ性対象に対して神秘性が保たれる事になり、気遣いや対応の非マンネリ化を維持できます。

また崇拝に続いて神秘性の維持はイメージを膨らませる事に寄与します。イメージは自己実現にとって重要な位置にあるために精神性の高い人間を育てる事になるでしょう。

次に肉体接触を減らしますので病気の伝染を防ぎます。これはHIVなどの性的なものに限らず、接触感染の病気全てに言えます。

最後に性交を行わない人はこれまで知られている通り充分に純朴です。もちろんそれによる世間擦れが社会的慣れとなる事もありますが、必須条件でない事もまたこれまでの処女や童貞が提示してくれています。

社会にとって有益な未性交者を私は応援しています。

ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)

日本の童貞 (河出文庫)