人は変わるのが良いか変わらないのが良いか
しばらく会っていない友達に会うと必ずでてくるセリフが「変わったね」「変わらないね」。見た目が若いという意味で言われれば誰でも喜ぶでしょうが実際の用途は様々ですね。
変わろうが変わるまいがその人の本質は変わりません。住む場所が変わって言葉が変わるかもしれません。仕事がうまくいって舞い上がっている時は変わったように見えるかもしれません。しかしその人を一人にしてじっとしていればその時に出てくるものは紛れもなく昔のその人そのもの。
バカにした「変わらないね」
お前はガキだな。と言わんばかりの台詞にもこれは使われます。それがドジをしたことなら笑って済むものの、真剣な意見を言ってこんな返しをされればムッとしますよね。
安心の「変わらないね」
人には相性がありまして、言葉のリズムや選ぶ言葉がなんともし難く安心することがあります。そんな相手にも使っってしまうこの言葉、嬉しいけどボキャブラリー増やしてよと。
残念感の「変わったね」
昔のお前はそんなやつじゃなかった。久しぶりに会うとどんな接し方してたのかもわからなくて言われる場合もあります。環境が変わればいう言葉も変わるものですよ。
驚きの「変わったね」
驚かれる場合は良い意味のことが多いですね。この言葉を言いながら近づいてくる人もいるかもしれませんが人ってそんなものなので興味を持ってもらったことを喜んでおきましょう。
人は変わろうとしても変われず、変わりたくなくても変わっていく。
自分を見ている人によって判断する基準も違いますからそこから出てくる言葉も変わります。当然成長している限り人は変わっていきます。しかし新しい知識や技術を覚えていく度に、初めての頃の気持ちは忘れていきます。そのために新しい事があればある程人は変わったように見えます。
逆に引きこもってじっとしていると入ってくるものが少ないために変わったように見えない。しかしそれは逆である事も多くあります。例えば忙しく仕事に追われ続けた人は仕事に対して素晴らしい人間に成長しているかもしれませんが、それ以外の部分では思考する時間が少ないので変わり難く、引きこもっている人は仕事としては経験を積んでいないものの思考する事、情報だけを見続ける事が多いので人間に対して敏感になっていきます。
何もしたくなくても生きていれば様々な情報が思考を揺らし続けますし、変わろうとしても時間に追われ続けた結果変わりたいようには変われない事もあるんですね。
仕事が失敗したり、信じていた人に裏切られたりマイナスに変わって見える事もよくあります。しかしその人を助けて安定すればそこから見えるのは昔のその人。
私たちはこのどちらの台詞を思いついてもその人の本質を見る必要がありそうですね。