素敵なはなし

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80人の恋人

デブで不細工。無職でお金は無いと言っても多分あっただろう。
その時の彼は1日に3人の彼女と順番にデートをする事が日常であった。それぞれの彼女がどれだけ状況を認識していたかは分からない。しかし複数のうちの1人であることは知っていたろう。彼女たちが今どうしているのか、どうやって終わったのか詳しくは判らない。

インターネットで彼の名前が出ない日はない。有名なテレビアニメを手がけ、スピーディーで快活な弁はネットで人気を得た。大学では講師をし、彼をプロデュースするサークルは彼にお金を払ってプロデュースさせて貰うという珍しい組織。彼は自分の価値を高めている。

ある日ネットに彼の画像が飛び出た。若い女性とキスをしているプリクラの画像。更にそれを出した本人は様々なことをネットで語る。彼はそれに対し始めは捏造だとしたが直ぐに本物であることを認め自分の女性関係についてもネットで語ることになった。

今付き合っている女性は9人。流出させた人はそのうちの一人で「彼女」である。厳密には2014年末に彼女から別れ話があり離れているが、現在は今回の件について話し合う事もあり毎日少しではあるが連絡を取る仲である。

彼に倣い今回の彼女のことをAさんとする。Aさんは小説家希望で二人で彼女の将来についてどうやって夢を叶えるかを模索していたと言う。彼にはその計画があり、それは彼の膨大なコネとは関係なくAさんの力を如何に発揮するかという事だった。
またAさんは今回の事について後悔と謝意を示しつつ、彼とのやり取りを更に出すという矛盾の波を細かい周期で繰り返しているらしい。らしいと言うのは私は彼女に話を聞いていないし、流出元も見ていないからだ。ここにある情報は彼の独談による。

彼によればAさんは以前から不安定な精神の上にある存在だった。彼との付き合いからそれは始まった訳ではないようだ。自作の小説を披露する場でもAさんは一喜一憂を越えた精神の激しい揺れを見せていたという。今回の事はAさんの他の「彼女」達への嫉妬が元となったがその関係は最初からAさんには知らされていた。だから良いというものでもないが納得して始まったものだったのは確かだ。



兎に角若いとはいえ成人である本人達が理解の上で始めた恋愛のイザコザに周りからの非難は不要である。

彼の今回問題に対する思いは何処へ向かうだろう。

私は自己表現と言っている自己提示方法と、モテの点から少しだけ分析出来る。
複数人への交際を彼女達に浸透させられなかったこと。
その付き合い方を確立出来なかったこと。

80人の彼女を作れる事は全ての人に出来る。
全ての人とその関係を続ける事は全く違う。
その関係である事は不要である。

追記はnoteで
80人の恋人(追記練り込み版)
  • すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

    モテる技術 入門編 (SB文庫)