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初めての失敗を消化すると人生が変わる

 人は生きていると幾らでも失敗をします。歳を取ると失敗を認めないことで自分を保つようになるというのも仕方のないことですが、せめて40代までは自分の成長のために失敗の消化をしっかりしたいものです。

 そして今の失敗を消化するためにまた失敗していなくても、初めての失敗を消化することで人生が変わる体験をしてみてはいかがでしょうか。

失敗学のすすめ (講談社文庫)

失敗の正体

 失敗には幾つか種類があります。簡単に言うと避けようのない事故と避けられた失敗です。前者はどうすることもなく必ず起きます、予めリスクとして把握しておいたり予備や挽回策を作っておくことができますがそれでもマイナスになることを覚悟しておくものです。  周りからもたらされるミスや、不運なものでこれをどうにかしようと思うとドツボにはまるというやつです。

 そしてもう一つの「避けられた失敗は」自分のミスであり周りから見れば予見できたり対策できたのにしなかったものです。一般的には簡単に言われますが、じぶんのこととなるとやはり避けがたいと思えるようなものも多くあります。

 そして今回注目するものは避けられた失敗をするのか。もしかするとその失敗はその前の失敗にあるかもしれません。それを辿り最初の失敗を見てみると大きく道を変えることすらできるということです。

初めての失敗と人生

 例えばドロップアウトというものがあります。大学をやめた。その前に受験のときに既にモチベーションがなかった。目的を持てていなかった。そしてそうなる前に高校でついていけなくなっていたのを認められなかった。ついていけなくなる理由は高校の初めのレベルが出来て油断したこと。  つまりこの場合の初めは高校での勉強のどこかです。もちろんそのスタート地点がわかるところまで詰めていきます。  こいう人は多くいます。そして自分が優秀であると思いたがり、やらない理由付や他人を貶すことに長けているようになります。

 こうした失敗が元でその後の選択一つ一つが変わってきたということは明らかです。そんなことはないというのは強がりか見えていないだけで

失敗から学ぶ 失敗を避けることと逃げることは違う

 このように最初の失敗を求めるとどうなるでしょうか。当然ですが初めてを知っただけではどうにもなりません。その初めてを見つけて自分がその時どうだったのかどうすればよかったのか、今同じことをしているのではないかではどうするのかと道を作って行かなければいけません。

 失敗は痛いものです。苦しいものです。しかしそんなときにかっこいいヒーローを思い出しましょう。楽しくなってきやがったぜ!やりがいがでてきたな!こうでなくっちゃ!そう言って失敗を楽しみましょう。

 失敗を経験すると避けるようになります。しかし避けるということと逃げることは違います。できないからしないなんていうのは逃げです。学ぼうとしないのは逃げです。失敗なんか誰でもします。怒られているうちが花というのもごもっともで怒られる相手がいないと張り合いがないものです。

 存分に学んで次の失敗を経験しましょう。同じ失敗をしたときははじめての失敗に戻ってみましょう。

 ドジも成功の元

 ドジというのは治らないようにも見えます。私もドジで定期的に忘れ物や失敗で悩むことがあります。  しかし多くのドジは経験で治すことができます。自分のドジの傾向から予防策をとったり時間を取ることで大幅に減らすことができます。減らすことができれば残ったドジは不運で片付けても問題ありません。自分を悲観することも卑下することも必要ありません。

 ただ、ドジの対応には自分だけでは足りないことがよく出てきます。周りの助けが重要です。だからといって他人に任せると言うのではありません。フォローしてもらいやすい状態を作る必要があります。そうでなければ失敗するコミュニティの中であなたが不要になるだけです。

 周りがフォローできるようになったら当然感謝しましょう。そして同じように誰かを助けるようにしましょう。それは初めからできる人よりも強いコミュニティを作り貢献者となることもできます。

 コミュニケーションにもはじめての失敗があります。自分では気づきにくいですが探してみましょう。強力なコミュニティとは逃げるコミュニティではないということは言うまでもないでしょう。

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