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愛と仕事と金

中断する力

 人には成すまでに3つの障害がある。  「始める」ことと「続ける」ことはその分かりやすい例であるけれど最後の一つが「再開」であることはあまり知られていない。

 始めることもそのまま集中することも出来るのにいつの間にかやらなくなっている。「始める」ということと「続ける」ということの間にも入って成功を邪魔して達成を邪魔して進歩も成長も邪魔するその言葉に注目してもらいたい。

 今回はその敵の一つに集中してみよう。

そろそろ本気で継続力をモノにする!

再開の敵

 引っ越しの準備をしている時、もしくは丁度この師走に行われる大掃除の時見つけた思い出に浸ることはよくある。

 また気合を入れて始めた勉強、大事なプレゼンの準備の途中に食事を取りながらテレビを付けたらそのまま寝てしまったりすることもある。

 再開の敵は継続の敵。つまり中断からの復帰が問題だ。

再開の手順

 では再開までの手順を見て貰いたい。 1.自覚 2.甘やかしとの決別 3.復帰準備 4.復帰

 簡単に言えばこの4段階で必要な作業に戻る。しなければいけないことを思い出して、今目の前のことを止めて、切り替えるためにトイレに行くなどしてから再開する。そして今回のポイントは1と2である。

自覚から決別まで

 必要なことがあることに自覚するのは現代では比較的簡単になった。以前ならあちこちにポストイットを貼っていなければいけなかったものが今ならスマホだけで済む。簡単に言えばタイマーもToDoも予定表もメモも「再開」に必要なことは全てスマホでいい。

 作業にすぐ復帰する休憩ならスマホの時計からタイマーを10分などに設定しておけばいい。毎日の勉強や習慣作業なら繰り返しの予定としてカレンダーやevernoteに登録すればいい。ToDoなんかも同じようにチェックリストを毎日繰り返し通知するだけでいい。

 これは絶対に復帰できるというものではなく、自覚するための通知なのでこれだけでは実際に再開することはないかもしれない。それでも自覚することは重大な一歩になる。

 では更に進んで再開するにはどうすればいいか。そのために必要なのはたった1つ。甘やかしから決別だ。例えば見ているテレビや映画を直ぐに止める。電話やネットサーフィンを途中で止める。ゲームももちろん即刻消す。

 これは重大で効果も最大の行動であるとともに、そうするための勇気は大きなものが必要になる。自分がしたいと思っていることを中断するのは、その逆の行動に比べて食事一回分のエネルギーを使うと思ってもいいくらい大変なことだ。

 しかし安心してほしい。今便利になっているのは自覚のための通知だけではない。見たいものはいつでも見れるし、本もゲームもドラマもアニメも中断したところでいつだって始められるようになっている。もし、自分の脳みそに自信がなくて途中から見直してもわからないというのなら仕方ないことかもしれないけれど、実際には問題ないだろう。

 こういうことは実際に試す必要もない。気分だけの問題で全然影響がないということはこれまでの自分を思い出すだけで十分なのだ。

 今までテレビも映画も会話も中断したことのない人などはいない。確実に中断しているしそれも一回や二回ではない。一つ一つ思い出してみよう。

テレビを見ていたのに急な電話にでて見るのを止めた。 その後必死にインターネットからその続きを探しただろうか。 スマホのゲームをしている途中で通信が切れて中断された。 その後同じようなスコア、関係を築けないようなゲームだろうか。

 特に日本ではFXやパチンコも問題に上がる。しかし数時間の利益か損と、数時間の知識では知識のほうが価値は上であることは多くの大金を稼いだ人が証言している。

 甘いものからの決別には最初の一回だけ特別な力が必要なのは間違いない。誰もがそれを経験している。しかし一度決別できれば次の決別は楽なもので、自分はどんどん自分の理想の自分に近づいていく。しかもそれは自覚ができる。多くの健康法のように自覚の出来ないまじないではない。