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部下の叱り方の最大ポイントを考える

怒り方、アンガーマネジメント、伝え方と怒らない方法や怒り方についての本などがたくさん出ています。 しかし怒りをコントロールしようとした人の多くはストレスを抱えて自分が潰れていくという話が出てきました。さてどうしたものでしょう。

アンガーマネジメント 叱り方の教科書

怒りの根本

怒りとは自分の思った通りに行かなかったことに対して起きる感情の一つです。誰かのミスで怒るとしてもその人の能力を見通せないことによる許容外ということであって、自分がもし周りの全ての能力を見通せるのなら怒りはほとんど起きることもないことになります。

とはいえそんなことが出来る人は居ませんし、出来ると言っている人がいたとしてもそう思い込んでいるだけの傲慢な人ということです。

時々それに近いほど周りを見通す人は居ますが、普段その人が怒っているかどうかを考えると本当にそんな能力があるかどうかがわかるでしょう。

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叱るということ

怒りと叱りは別に語られますが、本来のことで言えば、怒りは湧き上がった感情、叱りはそれを表に出すことです。しかし現状で見れば、怒りを感情、叱りを間違いを正すことのように使われているのではないでしょうか。

今回は現状の意味合い、つまり間違いを正すこととして使っていきます。しかし怒りを表に出す方法としても見ていって損はないだろうと思います。

叱りは説明した通り間違いを正すことが目的です。 そこには相手に注意したい内容が伝わる必要があり、自分の感情を出すことが目的ではないということを先に覚えておかなければいけません。

怒らず叱る

怒りをコントロールしようとするとそのままストレスになるというのは私も経験があります。元々スポーツで色々な鬱積したものを発散していた私は、学生から社会人になりスポーツをする機会が減って一気にストレスを貯めることになりました。

その結果体調を崩し仕事を離れることにもなり様々な問題を体に抱える時期が来ます。

怒りのコントロールもその頃から初めますが、一番効いたのはそもそも怒らないように成ることでした。もちろんコレは私の場合であって、万人にすすめることではありません。怒らないように成るということ、それは怒りの原因である自分の思ったことを減らしていくことです。そして期待を減らしていくことにも繋がります。

私はそれで悪い方に行かずバランスが取れましたが、期待をなくすというのはもう一つの最近話題である無関心に向かうことです。それは生活を楽しくも辛くもない何故生きているのかわからない人を産むことにも成るので注意してください。

さて本題である怒りを伴わない叱りですが、叱りは相手に伝わる必要があります。これは怒らない方法を考えるのではなく、どうやって怒るかを考えるということです。

伝えることは怒っているという事実ではなく、何故怒っているのかです。 そのためになんで怒っているのか、どうしたいのか、などを説明することになります。

そして多くの人はここから間違います。怒っていてもその内容は伝わっていると、自分は具体的に相手に伝えている伝わっていると信じています。

そんなことはありません。殆どの場合、具体的であると思っている話は抽象的で説明だと思っていることは愚痴であり怒りの表出です。

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うまく怒ろう

怒っている時にそんなことを考えられないという人もいるでしょう。 感情に任せるという人もいるのでそれも仕方ありません。しかしただの怒りの爆発は完全によくないことです。組織でも怒りがうまく機能するなんてことはありません。怒りによる緊張感は根本的に能力を抑え込むことにしかならないというのは自明です。

ならば感情をそのままに怒る人は後でその過ちを正す必要があります。怒った事実を謝罪し、怒った理由を説明し怒りのもとになった事象をどうするのかを聞き取るべきです。

誰かが怒り散らしているのを見てみっともないとか、かっこ悪いと言うのにもかかわらず自分の怒りを何も説明せず認めてほしいなんて事はまさか思っても居ないでしょうが。

怒りの後

色んな怒り方があります、叱り方があります。

感情の高ぶっている状態ですからその時にうまく出来るなんてことは考える必要もないかもしれません。

多くの怒りは許され、許容されるものです。

もしそれが許され許容されないことがあるとすれば、怒った本人が無かったかのように過ごしていることです。怒りは相手だけでなく周りを不快にします。そのことに対しては謝罪なり弁明なり説明釈明した方が圧倒的に良い結果を生みます。

ドラマや何かのように怒りの後に自然と仲良くなるなんてことはほとんど滅多にありえません。そうしたければ怒った原因の失敗や不運を持ち出すこと無く怒った事実を悪いことだと考える必要もあるでしょう。

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