恋愛長者は理想の相手を語らない
モテたいとかパートナーがほしいという人のうち、それが全く叶わない人は理想の相手を語りがちです。一方でパートナーと幸せに過ごしている人は理想の相手を語りません。 この違いはなんでしょうか。
引き寄せの勘違い
まず引い寄せに関する勘違いから見ていきましょう。多くの人は情報を集めるよりも集まった情報のみで思考し判断します。
例えば政治家が汚職で捕まったと言うニュースが出たとして、誰がどのような内容で何故捕まったのかの情報の殆どはそのニュースからしか得ないでしょう。そしてその政治家もしくは政治家全てをやはり信用ならないという判断に至ります。
恋愛の話に政治を出してしまったので恋愛でも例えてみます。仲のいい男二人のうち両者共に浮気経験者だったとしたら、あなたはやはり男は浮気をするとみなすでしょう。ほかの浮気をしたことのない男のことを知ろうとはしません。
引き寄せについても同じで多くの人はネットやテレビで見た話だけで結論づけます。正しく、もしくは詳細に知ろうとはしないのでわかりやすい覚えやす言葉だけを実行していきます。
その一つがポジティブな言葉を使うということ、もう一つが既に持っているように振る舞うこと。そして手に入れるまでの時間。
この2つは引き寄せでとても多く使われる言葉ですがだからこそ間違って伝わってもいます。 ポジティブな言葉を使うのはネガティブな言葉に支配されないためであって辛いものは辛くていいんです。
持っているように振る舞うことは見栄を張ることではなく執着から離れることです。
そして願えば叶う事はあっても全てが今手に入るというのは魔法か未来の猫型ロボットが引き出しから出てくる以外では不可能です。
こういった誤解に縛られている間は常に自分の思ったように動かないのですから幸せであるとは感じにくいでしょう。
理想は壁
幸福を堪能している人はなぜ理想を語らないのか。それは理想は幸福ではなく幸福に対するかべだからです。
簡単に言えば今を堪能することが幸福で何かを求めることも幸福ではあるけれど固執することは不幸であるということです。これは想像できることだと思いますが、執着というのは辛いことです。その執着にも色々ありますが理想というのも執着とは言えないでしょうか。
執着が不幸で、理想が執着であるなら理想は幸福への壁つまり不幸であるということですね。
仏教ではあらゆることに執着するなという話もあります。執着しないことにも執着してはいけないということで結構な難易度ですが難易度すら理解されにくいことです。 この難易度はあれがいいこれがいいと思えば執着になり、あれでもいいこれでもいいと思えばただの無気力だったりどれがいいと思うことを拒否することに執着しているとも言えるということです。
面倒くさいことですね。しかし理想を語ってばかりいても幸福にはなれないということは感じていただけたのではないでしょうか。
幸福は自分の中から現れる
大人になると幸せになる。恋をすれば幸せになる。お金があれば幸せになる。 色々言われたり無意識に思っていたことがあるのではないでしょうか。
しかしそれらはかならず幸福につながっているとは言えません。 誰かが幸せを持ってきてくれるとは思っていなくても幸せを外に求めていると少し結果がずれただけで不幸と感じてしまいます。