大人の恋愛 不倫の流儀
不倫は異常ではない。 不倫はタイミングである。 根本的に全ての人は不倫の可能性を秘めている。
しかし不倫は不義であるし、不貞であるし、裏切りとも言える。 そのために不倫は節度を守り、ルールを守り行うものである。
不倫が薬であるとしても、やはり用法用量はまるものなのだから。
ルールその1
不倫は隠れるべし。 当然ながら見つかれば慰謝料を払って家族を失い、下手をすれば仕事も失い信頼も失うことになる。自分はそうならないなんていう自信は80歳のペーパードライバーくらいの信用度だ。
このあとのルールはこれを守るためのルールでもある。
ルールその2
場所は厳選すべし。 会う場所が誰かに指摘された時、それは終わりの時である。そうならぬように食事もホテルも十分に考える必要がある。
ルールその3
見栄を張るべからず。 支払いやプレゼントなど不倫は見栄を張りがちである。しかし見栄は万病の元、破滅の元である。 もし貼るにも金のかかることはしてはいけない。
ルールその4
金は相談すべし。 夫婦の金に手を出すのは必ずばれるし長続きしない。
ルールその5
服は変えるべからず。 不倫は気を若返らせる薬である。生活にも張りが出て元気にもなる。しかしそれを不倫以外に出せば不倫の終わりどきである。
ルールその6
家は使うべからず。 相手が来たいと言っても断固断るべし。家庭干渉するのなら覚悟を持つ必要がある。
ルールその7
自分を守るべし。 殆どの不倫は両者から捨てられることになる。私だけはずっと一緒だなんて言葉に浮足立つならするべきではない。
自分が捨てられたくないのと同じように、相手は自分の都合を考えるのである。
ルールその8
物は隠し切れないと知れ。 不倫はロマンチックである。しかしそこで物を残そうとすればスリルは毒になる。
ルールその9
会話は筒抜けであると知れ。 メールも会話もバレた後にしばらく泳がされるものである。バレたあとに消しても無意味だ。
ルールその10
夫婦の生活は続けるべし。 DVだのなんだのと初めから別れるきっかけを求めていたのなら別にしても、ちょっと浮かれて浮気を本気にするのは馬鹿である。
浮気で得た英気を夫婦生活で活かすのが浮気の使い方である。
ルール11
諦めが肝心である。 なんにしても相手のいるものなので最後は諦めが肝心である。誰かのせいにしても自分のせいでもあることは変わらない。たとえ誘いを受け入れただけだとしても。